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野菜350gとWHOの400g、何が違う?

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この記事の目次

「野菜は1日350g」と「野菜・果物は400g以上」。同じグラム数の目安に見えますが、数えている食品が違います。日本の350gは野菜についての数字で、果物には別に200gの目安があります。世界保健機関(WHO)の400gは、果物と野菜を合わせた量です。1 2

350g、200g、400gは何の数字?

日本の健康・食育政策野菜 350g

20歳以上の摂取量の平均値を追う目標。一般向けには毎日の食事の目安としても説明。

日本の健康・食育政策果物 200g

野菜とは別に平均値を追う目標。一般向けには毎日の食事の目安としても説明。

WHOの健康的な食事の解説果物+野菜 400g以上

10歳超の人に向けた目安。10歳未満は年齢別に別の値。

日本の第5次食育推進基本計画は、野菜と果物を別々の平均値として掲げています。2026年の計画に記された2032年度の目標は、野菜が350g、果物が200gです。計画では「個人目標」という項目の中に置かれていますが、達成状況を測る指標は国民の摂取量の平均値です。厚労省の一般向け解説では、それぞれを毎日の食事の目安として紹介しています。1 3 4

WHOの2026年版「Healthy diet」は、10歳超の人に果物と野菜を合わせて400g以上を目指すよう示します。これは野菜だけを400gという意味ではありません。10歳未満の子どもには別の年齢区分があり、日本の20歳以上の平均値目標と対象も同一ではありません。2

「差の50gを果物で」は成り立たない

日本の野菜350gとWHOの合計400gを引き算すると50gになります。しかし、それを「果物は50gで十分」という意味にはできません。日本には果物200gという別の目安があり、WHOの400gは野菜と果物の内訳を350gと50gに指定していないからです。1 2

また、350gや400gは、1gでも下回れば健康を損なうという境界線ではありません。日本の数値は公衆衛生上の目標と日々の食事の目安、WHOの数値は健康的な食事についての一般的な指針です。個人の病気の有無や、ある日の食事を判定する数字に置き換えないでください。1 2

日本では野菜と果物、どちらも平均値が目標より少ない

2024年の国民健康・栄養調査で、20歳以上の野菜摂取量の平均値は258.7g、果物は78.1gでした。いずれも全国補正値で、果物はジャムを除いた集計です。2025年更新のe-ヘルスネットにある2023年調査値とは調査年が違います。1 5

これは集団の平均なので、「平均より食べている人は十分」「平均以下なら病気になる」という個人の判定には使えません。野菜と果物を別に見ているのは、どちらを食卓に増やせるか考える手がかりになります。

食卓では、食品をどう選ぶ?

野菜料理が少ないなら、いつもの食事に野菜を使う一品を加える。果物をほとんど食べないなら、食べやすい果物を食事に取り入れる。厚労省の野菜解説は、野菜を増やすときに調味料からの食塩にも注意するよう促しています。3

WHOは新鮮なものに加え、添加糖や過剰なナトリウムがなければ冷凍・缶詰も選択肢としています。一方、果汁は無加糖でも遊離糖を多く含む場合があり、WHOはその摂取を抑えるよう説明しています。果物200gをジュースの重量へ機械的に置き換える読み方は避けたいところです。2 4

日本の350gとWHOの400gは、どちらが「正しい」かを競う数字ではありません。まず野菜と果物のどちらを数えているかを見る。そのうえで、日々の食事に何が足りなさそうかを考えるのが、この二つの目安を使い分ける方法です。持病や食事制限がある場合の量は、治療に関わる専門家に確認してください。

EVIDENCE NOTE

この情報の読み方

—
格付け対象外

この記事は個別研究の効果を格付けするものではなく、日本の健康・食育政策の指標、2024年国民健康・栄養調査とWHOの2026年版解説を読み比べたガイドです。対象集団と食品群の定義が異なるため、数値を直接換算しません。

ここまで言える

日本の350gは野菜の目安で、果物には別に200gの目安があります。WHOの400gは10歳超の人に向けた果物と野菜の合計の目安です。

まだ言えない

400gから350gを引いて果物は50gで十分とは言えません。いずれかの量を毎日達成すれば個人の病気を防げる、とも言えません。

LIMITATIONS

この情報の限界

  • 日本の政策目標は20歳以上の摂取量の平均値で追跡します。一方、WHOは10歳超を含む年齢別の食事の目安を示しており、同じ対象集団の数値ではありません。
  • 食品の集計区分が完全に一致するかは確認できません。野菜ジュース、いも類、豆類、加工品の重量を国や資料をまたいで換算していません。
  • 持病や食事制限がある人の具体的な摂取量は、一般向けの目安だけでは決められません。
SOURCES

参考資料

  1. 第5次食育推進基本計画 ↗食育推進会議・厚生労働省 · 2026
  2. Healthy diet ↗World Health Organization · 2026
  3. 野菜1日350gで健康増進 ↗厚生労働省 e-ヘルスネット · 2025
  4. 果物1日200gのすすめ ↗厚生労働省 e-ヘルスネット · 2025
  5. 令和6年国民健康・栄養調査結果の概要 ↗厚生労働省 · 2025
この記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や治療については医療機関にご相談ください。この記事の誤りを知らせる ↗訂正・更新について ↗